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とちぎ結婚支援センター・下野新聞社

とちぎマリサポソリューショントーク

オール栃木で縁結び!!企業や団体が出会いの場を提供

case⑤ 若者目線での結婚支援の提案

宇都宮共和大学シティライフ学部

 

同窓会を活用した結婚支援を提唱!

 

人口減少、少子化対策などを研究している宇都宮共和大学シティライフ学部の和田佐英子教授のゼミでは、2015年度から2年間、栃木県の大学・地域連携プロジェクト支援事業「地縁・血縁・同窓縁による婚活支援策の創造」で婚活について調査研究を実施。15年度が8人、16年度が3人の学生が参加して行いました。

研究では、地域の団結や地域活性化を視野に、15年度は「栃木の若者が栃木で子育てをして生活できるようにしたい。栃木に戻りたいと思っている人が戻ってこられるような結婚支援策を」をテーマに「同窓会を活用した婚活支援」を提唱しました。その理由として「子どもは親から結婚するようすすめられることを嫌がり、上司が部下に結婚を促せばハラスメントになりかねない時代。同世代が集まる同窓会の最大の関心事の一つは結婚の有無であり、旧友が結婚しているかどうかを目の当たりにすると、自分の現在や将来を考えるきっかけになる」などを挙げました。

和田教授は「同郷婚によって将来地域での担い手が確保できる利点があります。親が子どもに嫌味なく、また自然な形で出会える同窓会への参加はすすめやすく、本人も同級生と交流することで結婚を考えるいい機会になるはずです」と話します。また、同窓会開催時に特定の同窓グループを作り、複数の同窓グループによる合同同窓会を開催するなど、広がりを持たせることも有効ではないかと提案してくれました。

 

宇都宮共和大生が若者らしい研究発表

 

16年度のゼミでは前年度の学生が考えたこうした婚活支援策が有効かどうかを検証し、実践活動などを行いました。

具体的にはUターン就職と婚活啓発を行うパンフレットを作成し、那須塩原市の成人式で配布しました。行政の担当者からも「若者目線の素晴らしい企画で、他の自治体にも広めてみては」という感想まで寄せられたということです。

また、結婚、恋愛に関する特集を掲載してきた女性雑誌を読み解いて、若者の恋愛・結婚事情を検証し、また、「30代で結婚する意志はなくはないが、婚活に積極的ではない人」(「結婚先延ばし」層)やその親などを交えた意見交換会も開催しました。これらの調査によって、「結婚先延ばし」をしている層は、親思いでまじめで慎重な人が多いことが認められ、「同窓会の活性化・活用」があらためて有効であるとわかりました。

和田教授は2年間の調査研究を踏まえ、「男女共に働く人が増えていますが、雇用は安定しておらず、若い世代は夫婦共働きが一般的になりつつあります。仕事と子育ての両立に加え、親の介護やお墓の問題なども悩みが尽きません。老親を支えられるのは自分だけというケースも多く、職場や育児、介護場所までの移動距離が大きいと、その時間や労力と費用だけで、一人一人が弱り果ててしまいます」と話します。その解決策の一つとして、将来起こると想定されるこうした問題を少しでも解消できるような出会いの機会となる同窓会を通じた婚活、同郷婚の推進を導き出したということです。

そして「同窓会という安心で信頼の絆につながれたネットワークを結婚に結びつけ、同郷婚を進めることで地域の元気、地域の絆再生に貢献するきっかけにもなると思います」と提言してくれました。

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